※前置き長いです
この作品は去年発表があり(令和5年5月5日!)
Twitter(えっくす…?)のTLは困惑していた
巧は4号で死んだんじゃないのか?(いやそれはあくまでその3.4号の世界での話であってェ…)
新しいファイズカッコ悪い(えー好きだけど)
復活のコアメダルの二の舞では?(俺はそんなに嫌いじゃないけどぉ)
そもそも続編自体が蛇足なのでは?
皆々様おっしゃる通りでございます
でもスタッフの主軸は当時と同じく白倉P、脚本は井上敏樹、田崎竜太監督(白井田って呼び名はわろた)
最近では暴太郎戦隊ドンブラザーズの布陣でもある
当時ファイズの物語に夢中になり
一昨年(ドンブラザーズが2年前…?)ドンブラを楽しんだ身としては期待せずにはいられない
ただいくらでも続編を作れる余地があった作品と違ってファイズは何をするのだろうという気持ちがあった
一度書いた物語の続きは書かないイメージがある
上からのオーダーなどはあるだろうが
敏樹が関わった作品の小説版は全て再構成ものだし、劇場版は明確に本編とは繋がらない内容になっている
ゴーカイジャーのジェットマン回もあくまでゴーカイジャーの世界観でのジェットマンの話と思ってるので
直接の続編と言われるとちょっと違うんじゃ無いかと思う
前置きが長くなったがそんな井上敏樹が描く続編パラダイスリゲインド(以下パラリゲ)の感想をキャラクターに寄せて書きたいと思う
まずあらすじで
いつしか戻ってきた草加〜
スマートブレインを従える北崎〜
何で死人が元気なんだよ!
わざわざ死んだキャラクターが再登場する以上、何か仕掛けがあるのだろうとは思っていたが…
北崎
「困りますねぇ…お二人さん」
まず望って名前に驚いた
望…確かに北崎っぽい
姓名判断とかわからないけどきっと親も愛情を注ぐつもりでこの名前を付けたんだろうな…(虐待されてたとか聞くが)
演ずる藤田さんは生身アクションもバッチリ決まってたし流石銀牙騎士だな…などと感心していた
ドラゴンオルフェノクに変身するチャンスが明らかに何ヶ所かあったんだけど徒手空拳で巧らをボコボコにしてたので(もうスーツ無いんだな…)などと思ってたら
あ、アンドロイド…!?
そりゃ高性能なベルトや死者蘇生させる様な技術を持ったスマブレなんだからアンドロイドくらいは作れるんだろう、北崎の当時とは違ったキャラクターになってるのも納得
それでいてミューズに変身したときのドスの効いた「変身…」は相変わらずかっこよかった
草加雅人
「待っていた…この時を!」
さて、北崎同様彼もアンドロイドだった訳だが
ウェットティッシュ
クレーマーおばさんへの対応、そつなく仕事をこなす様(湯切り!)
乾巧の事を彼なりに信用していたり
真理へ寄せる愛情(これは昔よりねっちょりしてる)
よく知ってる草加雅人だった
アンドロイドの使命に目覚めた後もオルフェノクとなった真理を傷付けたくはないともがいているのは元々の彼の本心なのだろう
仮初の自我が機械に抗うって、どうなってんだお前
ただ結局は彼の意志なんて尊重される訳がなく草加スマイルと腕のキャノン砲だけが残り
TVの草加は自身のもう一つの姿でもあるカイザに首の骨を折られ灰になって終わっている
小説版みたいにオルフェノクにもならず別世界線での主役になる事も、15年経って巧との歪な友情見れる事も無い
草加の目線だと何もなし得る事も無く終わってしまった印象がある
(彼の死で三原も改めて戦う覚悟を決める訳だが)
彼のガワを借りたアンドロイドだけが続編に残るのは中々酷い結末だと思うんだが意外と不快な気持ちにはならないのは不思議だ
あ、社長就任おめでとう🎉
海堂直也
「乾巧が生きてた…ヤッター!」
クリーニング屋2号店を引き継いだら勝手にラーメン屋に改装してめっちゃ繁盛してた
なかなか酷いけど結果オーライ
TVは悪ぶってはいるが根の優しい人、だけど肝心な時に素直になれず
想いを寄せられていた結花の気持ちは跳ね除けてしまい、口では馬鹿にしていた木場が態度を変貌してから木場のことを尊敬していたと本音を口にする
だがもう手遅れで、木場とはそこで袂を分かってしまった
そんな彼が今作はオルフェノクを保護して、更生させようと働いている姿は木場の意志を彼なりに受け継いでいる様で感慨深かった
所謂おやっさんポジだったのかなと思う
デリカシーの無いおじさんだな…(一発やらせれば〜がなんだかんだ核心を突いてはいたがデリカシーは無い
スネークオルフェノクはもともとの戦闘能力は並のオルフェノクと変わらない筈なのだが修羅場を潜ってる分、機転を効かせてライオトルーパーを撃退するなど活躍が印象的だった
あとラー油
作劇上巧に仲間を殺させない為とはいえアクセルフォームから逃れたのはギャグ補正とはいえ凄い
何かもうパラダイスロストで海堂が死んだのが信じられん
ヒサオ、コウタ、ケイ
背景はあまり語られないが
海堂の発言から見るにオルフェノクであるが殺人の衝動(そんな設定が!)は既に無く、更生しひっそりと生きる今のオルフェノク
どちらかといえばTVの木場達に近い立ち位置の者たちなのだろう
短い時間ながらキャラクターもわかりやすかった
ヒサオ
「まだだ…俺はオルフェノクでもあり、デルタでもある!」
個人的にはヒサオにはこの場を借りて謝りたい
「必要ありませんよ、草加さんと俺のデルタがあれば」こんなん絶対死ぬやんけwなどと思って鑑賞したら
とっさに人助けをしているので悪い奴では無い事がわかり自分を恥じた
これがきっかけで殺されてしまうのだが…
コウタ
我が身かわいさにスマートブレインに隠れ家を密告して、最後は北崎に始末されてしまう
「オルフェノクだって人間として生きて行けんだよ」と震え声ながらも荒げていたがヒサオの死がきっかけで…
グイグイ来るケイを鬱陶しがったが、死の間際で後悔するのはとえも人間らしいと思う
ケイ
「今度ウチとデートせん?」
新オルフェノク3人組唯一の生き残り
能天気な性格でコウタにめっちゃスキンシップをはかるもウザがられてる
コウタ死後は、エピローグでは条太郎をデートに誘おうとしていた辺り切り替えが早い
巧じゃないけど"今に生きようとしてる人"なのかなと
ライオトルーパーを正面から圧倒してたのでオルフェノクとしては強い方っぽい
胡桃玲奈
「ねぇねぇ巧さん、月が綺麗ですね」
変身を人に見られるのが恥ずかしいと言うが
まぁ大勢の前で「変身!」と叫ぶのは恥ずかしいだろう(違)
「脱ぐ…のか?」
巧と一緒に戦っている時が1番楽しいという事は本編以前も巧は目覚めてて何度か戦っていたのだろう
惹かれている巧が仲間の未練タラタラだったんで邪魔な真理を排除する為にわざわざオルフェノク因子を覚醒させ、倒すべき存在にする
めちゃくちゃ遠回りな事をした結果、真理と巧の仲が深まったのは予想外だったろう
2人まとめて倒すチャンスが巡って来た時も結局巧たちを見逃そうとするが、北崎に粛正されてしまう
しかも遺言も残さずバラバラに…むごい
オルフェノクの灰を踏みつけたり、始末する対象としか見てない彼女が巧には懐いてたのは印象的で
「お腹痛いの?」って啓太郎の台詞そのまま出てくる所が好き
それにしても巧に近づく女性って大体死んじゃうんよね…(真理も一時的に)
あまりにも長過ぎたのでここで一旦止めて、あとは真理と巧の方に焦点を当てて簡潔な感想にしたいと思います…